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気づけば………1週間。。。もう1週間?まだ1週間?

生執事こと『黒執事』のミュージカル。その第3弾となる『ミュージカル黒執事〜The Most Beautiful Death in The World〜千の魂と堕ちた死神』再演、東京、大阪とすべての公演が終了いたしました。

東京公演終了後にも書きましたが、チケットを握りしめ、東京,大阪へと足をお運びくださった方々、本当にありがとうございました。また千秋楽の舞台では、ライブビューイングという、とーっても2013年なエンターテイメントのカタチ、生の舞台とは違うカタチに参加していただいた方もいらっしゃいました。ライブビューイングを観てくださった方々、ありがとうございました。

生執事2013、どうでしたか?

たくさんの方に楽しんでいただけたといいなぁ。
いやあ、しかし、舞台って、ほんとに、ものすごいアナログなエンターテイメントですよね。だって、なにって、あなた、なにしろ「劇場に行かないと観られない」というのが、とてもアナログ。

「4ヶ月後の”ワタシ”なんて、どーなってっか、わかんねーよ」っとか思いつつ、先行予約や発売日に迷わずチケット買ったり、迷ってグズグズしているうちにチケットが残り少なくなって慌てて買ってあまりいい席じゃなくて「悩まず買っておけば良かった」とガックシしたり、実際2枚買ったけど「誰と行くのよ?」とか、いざ観劇日近くなったら「一緒に行く予定の人がいなくなりました」とか、ひとりで行ってもいいんだけど「やっぱ終わったあと、誰かと話したいしっ」とか、映画みたいに「この回を逃したら次でいいか」とかムリ、「観るときにチケット買えばいい」とかムリ、テレビみたいに「取りあえず録画しておけばオンタイムで観られなくてもオッケー」とかムリ。ほんとぉーーに手間がかかる。

それから、今回のようなとてもとても人気がありファンを多く抱える素敵な原作、”大好きな原作”という思い入れがあるような作品の舞台化の場合は、「観たい気もするけど、おかしなことになってたらヤだし…」。と悩んだりもする。

とにかく,そう簡単に「行くぜ!」「おお!」となれるわけではない上に、決して安くない。

そして、実際に行くとなったら、始まる前に何か食べとくかとか(いいとこでグゥゥとオナカ鳴るとやだしさー、いや、いらっしゃいましたよ、エリック&アランのお歌の時に盛大にお腹をグゥゥゥと鳴らしていた方。でもあれって、御本人が一番「もうっっカンベンしてっ!」ってなってます、まちがいなく。)、終わってから御飯?とか、仕事とか学校とか、当日なんかしらないけど徹夜になっちゃったり、体調悪かったり、ギリギリ走ったり、いや、もう、ほんと、ものすごく労力を使うわけですよ。お客様は。

その、ぜんぶの行程、最初にチラシを観たときからなのか、友達に聞いたときからなのか、とにかく「行こう!」と思ってからの、ぜーんぶの行程のワクワクに応えられる、そんな舞台を私たちは創らなければいけません。
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そして創る方。

創る方も、やっぱり舞台はやはりアナログ。

演出家は船長。出演者とスタッフの2ヶ月なり3ヶ月なり、つまり1年の1/6なり1/4なりを、きちんと預かって、目的の港に着くように舵を取らなければならない(もちろん映画の時の監督も船長ですが、映画はまた行程が違うのです。船を乗り換えたりするのでね)。

まず、お稽古。プロダクションによって違うけれど、6週間なのか7週間なのか2ヶ月なのか、出演者たちは、きちんと全員が同じ港にたどり着くように、繰り返し繰り返し、あらゆることを身体に染み込ませなくてはいけない。生、ですから、アナログでやるしかない。編集、できません。CG加工、ムリ。リアルに目に見えているものが、すべて。勢いだけでもダメ。本番やり直しはきかないですから、計算して、身体に叩き込んで、体力も体調管理もシッカリしていかなくてはならない。

スタッフもアナログでしか前に進めません。たとえば、舞台監督(舞台上で起きるすべてのことを把握している責任者です)をヘッドとする演出部は、大道具、小道具、衣装、キャストの動きなどすべて把握していて舞台を直接支える存在ですが、彼らは稽古休みないですからね、ほんっとに。高枝切り鋏やらチェーンソーンやら芝刈り機のお手入れやら、ヒデイットローズの制作やら(売ってないですからね「自分を美しく魅せるためのバラセット持ち手つき(白)」とかさ)、やたら出て来るマスカレードが顔にあたって痛くないように細工したりとか、マント着たままアクロバット出来る様にしたり、いつ誰がどこで何を着て何処で着替えるのか早替えの計算や段取り/ヘルプ、それからもちろん、プラットフォームがいつどこにハケていくとか、ベッドとかオペラ舞台とか、誰がどこにハケてくるときは暗いからサポートがいるとか、稽古すべて観ながら必要なことをクリアにしていくしかない。とにかく手作業。創って試して、確認して用意して、手と足と頭、使って日々過ごすわけです。

音楽もニューアレンジがありました。舞台美術もリニューアル。振付もバージョン替え。アクションも新たなものを織り込んで、みんな大騒ぎ(笑)。照明、音響、映像チームも再演とはいえ、新たに考えて動きます。もちろん、原作がなにより大切な『黒執事』ですから、原作チームの方々もアドバイスしてくださいます。そして、それらを実現するべく、現場制作の方々は稽古から劇場からずぅーっと滞りなきようずっと現場を管理してくださり、稽古の結果を皆様にお届けするべく、制作委員会の方々がチケットを売り、皆さんが「持って帰れる想い出」である物販をどうするか考え実現させて、、、、、、長くなってきて、パパッと書いちゃったけど、各部署、やっぱりアナログ、”人”が動きます。

あ、もちろん時代と共に、打ち込みが増えたり、コンピューター制御しているものは増えましたよ。

でもやっぱり行程も操作も、まずは手作業。自動的に何かが生まれて来る事はありません。コンピューターの出現でどこかの部署がなくなるわけではありません。人が考えて、話し合って生まれてくるものを取り扱う。コンピューターは昔でいうところの、やじりが石から鉄になったとか(え?そこまで戻るのー)、洗濯板が洗濯機になったとか、道具の進化。とにかく人と人の力を集結させないことには、一歩も前に進まない。

そして、最初の話に戻りますが、最もアナログなことは「実際の劇場でないと完全なるセットは組めない。照明はない。音響機材もない。お客様もいない。そこでしか、出来ない」こと。わたしたち創る側も、あの空間に行って、そしてお客様がいらして、やっと舞台というエンターテイメントは完成するのですよね。
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決してひとりでは出来ないもの。
劇場でしか出来ないもの。

その分大変なことが、たくさんたくさんあるけれど、大変じゃないものが人の心を揺り動かす事が出来るだろうか?(いや、できないだろう〜アメリカ人風)。

そんな仕事をしている幸せを、また新たに感じられる作品でした。

私、幸せDEATHっ!

とにかく、とにかく、とにかく、『ミュージカル黒執事〜The Most Beautiful Death in The World〜千の魂と堕ちた死神』に関わったすべての方へ(お客様もDEATHだよ!)。

ありがとうございました。


((その1)ということで、またイロイロ書きまーす!時間かかるけどねー!あ、そうです。キャストのみんなから、全員の手書きのメッセージのついたアルバムをもらったんだよー。稽古場の頃からの皆の撮った写真イロイロ。笑いました。泣けました。「辛くなった時に励ましてくれる子」がまた増えました。宝物です。それから、お手紙、メッセージもありがとうございます。お客様からの『声』は、常に励みです。みなさん、ありがとう。ほんとに、ほんとに宝物DEATH!ありがとうっっ!大好きだっ!いや、違うっ、みんなのことが、んー、好きぃー(笑)!(またアルバムの話は、今度))。
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