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●冬を越えて目指せトニー!

ニューヨークの新作のシーズンは大抵、サンクスギビング〜クリスマス前の人が沢山集まる時期か、寒くて人が集まらない冬を越えて4月から。5月の10日前後あたりにトニー賞の〆切があって、「2009年5月11日〜2010年5月10日までに初日を開けた作品が2010年のトニーの資格を持つ」ということになるので、3月、4月、5月は滑り込み作品が沢山開きます。さて、今年はどうでしょう。話題作もあるけれど、リセッションの影響で開かないと言われている作品もチラホラ。ま、お金かければいいってもんじゃないので、バブル気味だったブロードウェイも秀作を出す良い時期かもしれません。
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『A Behanding in Spokane』(ア・ビハンディング・イン・スポケイン)
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カテゴリー:ダーク・コメディー
プレビュー:Feb. 15th, 2010
オープニング:Mar. 04th, 2010
クロージング:Jun. 06th, 2010
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私の大好きな大好きな黒くて毒だらけマーティン・マクドナーの最新作!いつもはイギリスで幕を開けますが、初のNYでのワールド・プレミア!!!!!
(マクドナー作品に関しては、『THE PILLOWMAN』で書いてますので、そちらを読んでください!)

しかし主演がクリストファー・ウォーケンなのが素晴らしい。なんてマクドナー作品にぴったりなんでしょうか。

それからセット=舞台美術がまたまたScott Paskなのが楽しみ。ブロードウェイでやったマクドナー作品の『The Pillowman』も『The Lieutenant of Inishmore』もこの人のセットでしたね。リバイバルの『Nine』とか『Cabaret』とかやっている大御所ですなー。照明のBrian MacDevittも『The Pillowman』『Nine』やってます。というか大御所です。『The Pillowman』も『Nine』もセットと照明も美しかった。

ああ、観たい。早く観たい。

こちらは16週間限定公演。
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Behanding は造語ですね。Beheadで「首をはねる」という意味ですから、腕を取られたってことですね。シノブシスは「自分の左手を四半世紀探している男が、、、」でした。
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クリストファー・ウォーケン、顔が恐いもの。ステキすぎる。
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ビビもニーサンもブロードウェイの人気者です。
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トライアウトのプレイビル。
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どうもお姉さんが育っているのに弟が育ってないとか、そういうのもアダムス・ファンには気に入らないそうで。
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『The Addams Family』(ザ・アダムス・ファミリー)
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カテゴリー:ミュージカル
プレビュー:Mar. 08, 2010
オープニング:Apr. 08, 2010
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コミックから60年代に人気ドラマになり映画化もされた『アダムス・ファミリー』のミュージカル版。

トニー賞俳優、映画などでも有名なニーサン・レインと、リバイバルの『スウィート・チャリティー』と『シカゴ』(ヴェルマ)でトニーを獲ったビビ・ニューワース(Bebe Neuwirth)がゴメズとモーティシア(お父さん、お母さん)を演じます。

これもねー、脚本は『ジャージー・ボーイズ』のMarshall BrickmanとRick Eliceなんですけれどもね、シカゴのトライアウト(お試し地方興行)の評価はあまり高くないですね。

脚本も、キャストも。

オリジナルがある作品は常に、どこまで原作を大事にして、どこまで遊ぶか、というのは大命題なんでしょう。今回はどうやら「キャラクターが全然違う。ちぐはぐ」「アダムス・ファミリーの良さがわかってないスタッフが創った」「なぜ、この話をアダムス・ファミリーでやるのか?」ということがネックのようです。

ですので、逆に、原作をよく知らない人達が観るとどうなのかは、今ひとつ詳細わからず。

『アダムス・ファミリー』は日本で言うとなんなんでしょうね。『サザエさん』とかなのかしら。サザエさんなのに、サザエさんが自立して、髪型変えて仕事を始めて浮気する話とかだったら「だったらサザエさんでやらなくていいじゃんっ」って事になりますものね。

それはそれで観たいかも。
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『American Idiot』(アメリカン・イディオット)
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カテゴリー:ミュージカル
プレビュー:Mar.24th, 2010
オープニング:Apr. 20th, 2010
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パンクバンド、グリーン・デイのグラミー受賞アルバム『アメリカン・イディオット』そのまま、彼らの曲を使ったジュークボックスもの(もともとある既成曲を使って創ったミュージカル作品)。

ボーカル/ギターのビリー・ジョーが脚本で入っていますが、共著&演出は『スプリング・アウェイキング(春の目覚め)』のMichael Mayer。アレンジは『Next To Normal』のTom Kitt。なかなかゴールデンですな。

2009年の9月にワールドプレミアでカリフォルニアでオープン。もともと10月までの公演だったのを、3週間延ばし、2週間延ばし、大成功を収めたので、ブロードウェイでも期待されておりますが、劇評は賛否だったので、どうでしょうね。ストーリーは3人のティーンエージャーが田舎から都会に出て行く話のようです。

『ママ・ミア』(アバのジュークボックス・ミュージカル)が出た時は「そうか、この手があったか!」とばかりに乱立したジューク・ボックス・ミュージカルですが、「有名アーティストの曲を使えば売れるだろう」という甘い考えのもと出発した作品も多く、“成功”とされているのは『ママ・ミア』と『ジャージー・ボーイズ』くらい?

もともと曲に思い入れある人が多いタイプのアーティストの曲は難しいですけれどもね、さて、どうなるでしょう。
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「反戦」をテーマにぶっちぎりでスターダムにのし上がったアルバム。田舎を飛び出る少年というのはアルバムと同じコンセプトのようですが、はたして?!
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トワイラ・サープ先生。なんか先生、って感じです。先生だけれども。
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『Come Fly Away』(カム・フライ・アウェイ)
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カテゴリー:ダンス
プレビュー:Mar. 01st, 2010
オープニング:Mar. 25th, 2010
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トワイラ・サープ(Twyla Tharp)の新作、フランク・シナトラの曲に合わせたダンスもの。

2006年の前回のサープ作品、ボブ・ディランのジュークボックスもの(もともとある曲を使って創った作品)『The Times They Are A-Changin'』が、初日から1ヶ月保たず(9/25~Preview 35回, 10/26オープン, 11/19クローズ28回上演)でクローズしてしまったことを考えると、うーん、期待薄?あの作品は、「え?これで終わり?」って感じで、ボブ・ディランのファンは怒ったろうなぁ。普通にチケット買った私も怒ったけど。

シナトラをどうアレンジしてダンスにするんだかわかりませんけれども、トワイラ・サープってもともとマーサ・グラハムとか、カンニングハムとかに師事した、モダンダンスをガッツリやってきた凄い人で、ブロードウェイではビリー・ジョエルのジュークボックスものの『Movin' Out』をそこそこ成功させたけれど、あれも、なんていうんだろう、「リンカーンセンターでやったらいいのに」という感じ?私としてはテーマが古くさかったし、なんでビリー・ジョエルの曲でこのストーリー???って感じだったのでねぇ。なんでまたわざわざジュークボックスものに挑戦して、ブロードウェイなんだろうか?

ブロードウェイは商業的、コマーシャル・ワールドの権化みたいな場所で「儲からないといかん」という場所だから、彼女の作品は難しい様な気がするんですねぇ。シナトラ作品をやるなら新しい力と組まないと、観客は掴めない気がするけれど。

話は4組のカップルのお話で、"Fly Me to the Moon", "My Way," "That's Life,"などの曲が使われるそうで、アトランタで"Come Fly With Me”というタイトルでやったベースのショーは評判がよかったそうですが。

そんなに「観たい!」とは思いませんが、ダンスのみで台詞がないですし、シナトラの曲は名曲が多いので、英語がわからない人は楽しめる可能性もありますね。でも、若い人向きではないかもねー。