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●ことば以外のもの

さて。コミュニケーション01では、おおざっぱに
「なぜ、わたしがコミュニケーションを教えるのか?なぜ、コミュニケーションを、
わざわざ勉強しなくちゃいけないのか」のお話をしました。

そして、コミュニケーション02では、簡単に「声」を例にあげて、
非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)のお話をしました。

では、ここで、もう一歩進んで、言語、非言語で見ていった場合の、
コミュニケーションの分類表をみてみましょう。
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●とっても広い非言語コミュニケーションの領域

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地球の陸地以外の部分で、塩水で出来てて、波だってて、地球の70%覆っていて繋がってる液体の集合体、デス。
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さて。

上の表を見てもらいましょう。

見るとわかると思いますが、まず、コミュニケーションを「言語」と「非言語」で分けています。

「言語」には、話し言葉、書き言葉、そして手話があります。

そうなんですねー、手話は”ジェスチャー”=非言語コミュニケーションと思っているかた、いらっしゃいますが、手話は言語なんですねー。でも日本では2011年まで、手話は言語としては認められていなかったんですよ。なんだかビックリですが(2011年に障害者基本法改正)。

手話は言語と同じく国によって違います。日本には日本の手話、アメリカはアメリカ、イギリスはイギリス、国際会議などで使う国際手話というのもあります。

って、手話のお話になると「言語学」のお話になので、わたしは多くは語れませんが、いちおう、ちらっと触っておきますかね。

ちょいと堅い話だけど。

まず、「非言語」を語る前に、「言語」の定義から。

言語とは。

あらためて考えてみると、身近なものほど定義づけって難しいものですけれども、えー、言語とは「同じ共同体で使用される伝達可能な記号体系」です。言語は記号なんですね。

たとえば『海』。もし『海』という言語がなかったら「地球の陸地以外の部分。塩水。地球の70%覆っていて繋がっている液体の集合体」と説明しなくちゃあいけません。ただ、「海」の話をするたびに、「陸地以外のうんたらかんたらぁ〜」とやっていては、何時間あっても話がポイントに辿り着きません。ですので、「じゃ、これは『海』ってことで」と呼び方(記号)を決めたわけですね。そうすることによって、コミュニケーションが、スルリスルリと滑るわけです。

具体的に何かをさす言語(『海』とか『ひと』とかね)、漠然としたもの、抽象的なものをさす言語(愛って、なに?)とか、いろいろあります。

手話は、記号としてコミュニケーションの伝達を行っており、言語となります。

で、わたしの専門。非言語コミュニケーション。

「言語」ではないものです。
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非言語コミュニケーションの分野で、わたしたちエンターテイメントの人間が関わらない唯一の分野と言っていいのが「におい」=嗅覚学。舞台や映画は「香り」は、まだ手を出していませんね。でも、いい香りならいいけど、ゾンビ映画とか匂いつきだったら、ゲーだよね、ゲー(笑)。
記号的な何かの代用をするものもあるのですが(例えば、指で1、2、3などの数字を表したり、野球のピッチャーキャッチャー間のサインとか、ピースサインなど)、基本、文法はなく、現在の学問では体系だっていません。

そして、上の図、御覧のようにいくつかの分野にわかれていて、それぞれが、学問として研究されています。

非言語の音声、コミュニケーション02で説明した、声に関係する分野は、音調学。音が出ないもの(非音声)だったら、握手とかハグなどなどの接触学、ジェスチャーとか表情とかの動作学、くっついたり離れたりの距離は近接学、時間は、説明するのがチョコッとわかりにくいと思いますが、時間学という分野で、これまた非言語コミュニケーション。そして、身体つき、髪型、ファッションなどの対物学。

ファッションもコミュニケーションの領域に入るんですよ!そりゃー、もちろんデザインや服飾のほうでも研究されていますけれどもねん!

どうでしょう。ものすごくものすごーーーく広い範囲をカバーしてるでしょ、非言語って。


どうでしょうか?なんとなく非言語コミュニケーションの世界、見えてきたでしょうか?奥が深くて、面白いんデスヨ!

さらに、言語=脚本、対物学=衣裳/ヘア/メイク、音調学=音声/音響、動作学=所作/振付、などなど、各分野が、われわれ映画や舞台のスタッフの役割に、すべてあてはまるんですねー。

こうしてみると、さらに私が非言語コミュニケーションを専門にしている理由が御理解いただけたんじゃあないでしょうか?

また、さきざき、ちょこっとずつ、日々のちょっとしたことに役に立つポイントから、非言語コミュニケーションのオハナシしてみたいと思います。

なるべく更新出来るように、ドリョクシマス!