|  NEWS  |  PROFILE  |  DIARY  |  NEW YORK  |  THEATER  |  OTHER KINDS OF...  |  LINK  |  CONTACT  |

●非言語コミュニケーションってなにさ

Img_79384cfc2e3fa06d12f675ca6a936fea
はい。御存知アンジー&ブラピ、ブランジェリーナのおふたり。さて、ここで、あなたは、アンジェリーナが、いま、どのような気持ちだと予測しますか?そして、その理由は?アンジェリーナとブラッドの関係は?何故そう思いますか?
Img_bf93ae322c21b41b821e35678ec9508a
では、こちらのふたりは、どうでしょう。このふたりは、どういう関係で、どういう状態で、それぞれ、どのようなことを考えていると思いますか?その理由は?
Img_70bd17c33f53819d15b44205130d3b1b
こちらは、どうでしょう?この3人は、どういう関係で、どういう状況で、それぞれ、どういう立場にいると思いますか?  なぜ、そう思いましたか?
●非言語コミュニケーションとは?

『コミュニケーションは学ぶ時代です(コミュニケーション01)』で、漠然としたことを書きましたが、具体的にコミュニケーションを学ぶって、どーゆーことか、ちょっと例をあげてみましょう。

わたしが専門にしているのは”非言語コミュニケーション”=”ノンバーバル・コミュニケーション”と呼ばれる分野です。

聞き慣れないですね。

バーバル=言語、ノンバーバル=非言語。

つまり、言葉以外のコミュニケーションは、すべて非言語コミュニケーションというカテゴリーに入ります。

こう言うと、「ああ、表情とか、ジェスチャーね」と簡単に言われちゃったりしますが、「非言語」の威力たるや、「表情」とか「ジェスチャー」の範囲で収まりません。

例えば。

友達でもいいですし、同僚でも、恋人でも誰でもいいです。大好きなひとを思い浮かべてください。向こうもあなたに対して好意的なひとがいい。

そのひとを仮にKさんとしましょう(ま、Aさんでもいいんだけど、なんとなくKさんにしてみました)。

Kさんが男の場合:
笑いながら、1メートル以内の位置で、目をそらさずに、
「おまえ、ほんと、どうしようもねぇなぁ」
Kさんが女性の場合
笑いながら、1メートル以内の位置で、目をそらさずに、
「もう、ほんとにしょうがないんだから」と笑いながら言った。
想像してみてください。

あなたは、バカにされた、と思いますか?

たぶん、思わないでしょう。何故でしょう?

もう少し設定を絞りますか。

(ひとりでオフィスに残っているA=私。今日は同期の飲み会がある。が、帰る直前に上司に頼まれた”明日まで”に作らなくてはいけない明日の研修の名簿を作っている。と、音がして振り向くと、同期のKが入口から入らずに、こちらを見て笑っている)

A01「あれ、どうしたの?」
K01「どうしたのじゃねーだろ」
A02「???」
K02「飲み会、もう始まってんだろ?おまえ、幹事じゃねーの?」
A03「そうだけどさぁ、佐藤のヤツ、帰り際になって仕事振ってくんだもん」
K03「そんなん適当に断ればいいだろ」
A04「だって、結局明日バタバタやんなきゃいけないのアタシだし」
K04「おまえ、ほんと、どうしようもねぇなぁ」
A05「なにが?」
K06「ま、いいよ。手伝えること、あんの?」

Kの04の台詞
「おまえ、ほんと、どうしようもねぇなぁ」。

これは、バーバル=言語的にのみ考えれば、これは”バカにされた”と受け取る可能性もある「言葉」です。

ですが、友好関係にあるひとが、このように言う場合は、バカにしたのではなく、愛情表現にさえなりえます。

何故、そう考えるか。
Img_2c0451aa224eb2f910f745307bdd4270
これだけ嬉しそうに電話で話をしている場合、これは声だけでも相手に伝わります。
Img_5e411b5700c252f1a226a11e02418ad1
そして、トーゼン、こーんな感じで電話してたら、これまた相手にキッチリと伝わることでしょう。
表情、ジェスチャー…それだけではありません。

声の感じ。

はい。

ここで、ひとつ、声というカテゴリーを考えてみましょう。

”声”と簡単に言いましたが、”声”だけでも非言語コミュニケーション的には、いくつかのポイントにわけて考えます。

まず”音声セット”。

セットに含まれるものは「年齢、性別、健康状態、熱意、疲労度、感情、社会的状態、教育水準」など。

目をつぶっていても、多くの場合、”年齢”、”性別”がわかる、というところまでは簡単ですね。

さらに考えてみて下さい。

近い友人の声だけ聴いた「なんか、あったの?」と聞いたことはありませんか?声だけ聴いて「イライラしてんなぁ」と思ったことはありませんか?

それは、声に、”感情”や”疲労度”、”熱意”などのコミュニケーション情報が含まれているからです。

社会的状態、というのは「なんかエラソーな話し方だな」というひとが実際偉いとか、”話し方”があまり教育を受けていない感じがする、など。

声にはコミュニケーションにおける情報が、たっくさん含まれているのです。そして、コミュニケーション関係によって変化する。これらは非言語コミュニケーションで扱う分野。

他にも声には、ピッチ、トーン、間、沈黙、ターンなど、いろいろな分析要素があります。

さらに、
・表情
・ジェスチャー
という想像がつく非言語コミュニケーション域だけでゃなく、
・外見的特徴(身長、体重、髪型、顔、服装、アクセサリーなど、すべて)
・ポスチャー(姿勢、身体の向き)
・パーソナルスペース(どれくらいの距離か、どういう位置か、どのような場所か)
このようなこともすべて言葉ではないものですので非言語コミュニケーションで扱います。

上の会話、Kが友好的な関係で笑いながら、という設定でしたが、次に、Kがあまり仲のいいひとではなく、そうですねぇ、たとえば今日の飲み会の幹事を「やる」と言っていたのに、周りがA(私)がいいと言って、A(私)に幹事に決まったという流れがあるとします。

そう思って読んでみると、表情、ジェスチャー、などなど、すべて変わってきて、そして、印象がガラリと変わります。

(K、ニコリともせず、視線も合わせず、遠くで吐き捨てるように)
K04「おまえ、ほんと、どうしようもねぇなぁ」
A05「なにが?」

A05を「はぁ?ったく、”どうしようもねぇ”とか、どういう意味だよコイツ、マジ、ムカつく」という感じで「なにが?」と言ってみましょう。声は低くなり、強くなりませんか?眉間に皺、寄っちゃったりしませんか?

言語(バーバル)が変わらなくても、声のトーン、表情、ジェスチャー、間のとりかた、距離の取り方、接触の仕方で、コミュニケーションの内容が180度変わるのです。その場合、言語の意味も変わるのです。
Img_3665e56420fb2472beee3e07dbd71283
さて、これは、表情が見えませんね。しかしながら、距離、手のジェスチャー、身体の向きなどで、どのようなコミュニケーションが行われているか、いくつかのパターンが上げられませんか?では、どうして、そのようなパターンを考えたのでしょう?何を見て判断したのでしょうか?
非言語コミュニケーションでは、私の場合、大きく6つの分野に分けて、そこから更にいくつかに分けて考えていきます。

なぜ、声の調子が変わるのか?
何に影響されているのか?
なぜ、このようなジェスチャーが表れたのか?
なぜ、会話に間があいたのか?
沈黙の意味は?

それを考えることによって、自己のコミュニケーションを客観的に分析することが可能になり、そして、自分なりのコミュニケーションの取り方を考えられるようになります。

誰しもが声を大きくしてニコニコ堂々とビシィーーッと目を見て話せるようになるのが、コミュニケーション能力を上げることではありません。

あ、もちろん、そのようになりたいのであれば、効率的にそうなる方法は見出せますけれども、ね、ええ。

しかしながら、私がワークショップで考えていくのは、そのひとにあった、そのひとなりのコミュニケーションの取り方です。

基本は「伝えたいこと」があったときに、誤解を招かずに、効果的に、きちんと、「伝わるかどうか」。

ちょっとした「誤解」がコミュニケーションにどういう影響があるかは、大抵のひとは経験したことがあるかと思います。

仕事のトラブルの基本的な原因の8割以上がコミュニケーション・ミスから始まったものだと言われます。

もちろん、トラブル、というのは言語的なコミュニケーション・ミスもありますが、非言語コミュニケーションによるものも多くあります。異文化間だと非常に多くこういうことが起きる。

また、非言語コミュニケーションは”無意識”に行っていることが多い。

たとえば
AさんがCさんから話しかけられたとしましょう。
Cさんは、たまたま、Aさんに後ろめたいことがあって、謝ろうとしていたとしましょう。

そしてAさんはぜーんぜんCさんと関係ないことで怒ってたとします。でもCさんは、その様子を見ると「やっぱ怒ってるんだ・・・」と思ってしまったりします。

Aさんの知らないところで。
Img_f242fdc153c91856af5204aa3ebb6ae5
というわけで、わたしは非言語コミュニケーションの仕組みを、ワークショップを通じて、または、講義を通じて、あらゆる角度から一緒に考えていきます。

それを、それぞれが自分のことに落とし込めるように、「自分の人生、やりたいことや、伝えたいことを、やっていくのに、非言語コミュニケーションが出来ること」を考えられるように、ワークショップや講義、講演をやっています。

どーせ伝えたいことあるなら、伝わったほうが、いい。

非言語コミュニケーション域って、ひろーーーーくて、びっくりするくらい面白いのデスヨ。

そして、お気づきかと思いますが、これは、演出をつけているのと同じ状況だったりします。

台詞=言語。

そして、そこにドラマが生まれるには、非言語コミュニケーション=演出、が必要になるのです。

いわゆる「棒読み」と呼ばれる現象は、「役」の音声セットを手に入れておらず、また、ピッチ、トーン、間、などが「役」の状況と合ってない演技のことを指します。

ただ、まあ、「音声セット」を手に入れる、というのは、演技の技術としては、高度です。

映画やドラマ、画面を観ずに声だけ追ってみてください。良い役者さんと呼ばれるひとは、「役」によって、違う音声セットを手に入れ、そして、あらゆる非言語コミュニケーションが「役」に沿ったものになっているのです。

なんとなく、非言語コミュニケーションのこと、演技のこと、演出のこと、わかってきたでしょうか?

●では、簡単に声の非言語コミュニケーションのチェックをしてみますか。

Img_c5000bdc73ff71e2d17a910e3ec81928
さきほどからお話してた音声セットやら、ピッチやらトーンは、
『非言語コミュニケーション』の
『非言語音声メッセージ』
という分野に入ります。

これは周辺言語とか音声行動とか言ったりもしますが、ま、カタイコトは抜きにして…

音声セットのほかに、発声、というカテゴリーがあります。別に腹式呼吸とか「あえいうえおあお」とかいうのではないです。

ここでいう”発声”というカテゴリーは「音になって出て来てるもの」ってカンジ。

「グスングスン」とすすり泣いたり、「ククク」「ぎゃはは」と笑ったり。

そーなんですよね、これらも「言語」ではないので、非言語域に入ります。

あとは音声分離子。

これは、「えー」とか「えーっと」「あー」「んー」「そのー」などなど、音となって声になって発せられてはいるけれど、”言語”ではない“声”です。

自分で、この音声分離子をどれくらい発しているか、意識して、3日ほどサンプリングしてみてください。

どんなときに、どういう風に、音声分離子を発してますか?

また、他人の音声分離子にも気をつけてみて下さい。

どいういうときに発せられていて、どういう印象を受けますか?

えー、この音声分離子に関しては、また今度お話することにして、んー、今日はこのへんで。

えへへ。